女性専門外来

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不妊症

はじめに

このページをご覧になっているということは、ご自身あるいはどなたか身近な方になかなか赤ちゃんができないことで、悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では、不妊という言葉の代わりに、『未妊』とか『不妊予防』という言葉が使われることも増えてきています。

不妊というと「妊娠しない、できない」というマイナスのイメージが頭に浮かんできてしまいますが、未妊というと「まだできていない」だけで今から妊娠に向かって前に進んでいくという、未来への明るいイメージがちょっぴり湧いてきませんか?

これから未妊の方への鍼灸治療について、詳しく説明していきます。
一般的になじみのある不妊症という言葉も使われていますが、当院では積極的に『未妊』という言葉を活用することで、少しでも明るいイメージを共有していきたいと考えています。

当院でお手伝いできること

妊娠しやすいカラダ作り

できるだけ自然な妊娠をしたい

原因不明(機能性不妊)と言われた

人工・体外受精とあわせて子宮の環境を良くしたい

二人目がなかなかできない(二人目不妊)

 このような方に女性専門外来での治療をおすすめします。

女性イラスト

「妊娠しやすい身体作り」のお手伝い

当院では、東洋医学の観点から身体全体を整える治療を行ないます。
『妊娠しやすい身体=心身ともに健康な身体』といえます。

健康な身体づくりのために、鍼灸治療とあわせて、日常生活での注意点やご自宅でできるお灸などの指導も行なっています。また、ストレスのたまりやすい不妊治療の悩みも一対一でじっくりお話しをお伺いします。

心身ともに、ご夫婦ともに、健康な身体づくりをすることで、生殖機能も高まり、妊娠しやすい身体へと近づくことができます。

鍼灸治療によって期待できる効果

  • 自律神経を整えることで、ホルモンバランスを正常に近づけます。
  • 骨盤内の血流が改善し、子宮内膜の状態が良好となり、妊娠率の向上が期待できます。
  • 女性ホルモンの分泌を促進させ、卵巣への血流が改善することで、質の高い卵胞を作り出します。
  • 人工授精、体外受精とあわせて、鍼灸治療を受けることで妊娠率が上がることが期待されます。

東洋医学から見た不妊症の原因

東洋医学では、不妊症の原因を主に「腎の不足」「お血」「冷え」などと考えます。

「腎」とは、広い意味で生殖機能のことを示していて、腎が不足すると、黄体機能不全、卵巣機能不全(女性)、精子欠乏症、精力減退(男性)などの症状がみられます。

「お血」とは、血のめぐりが悪くなった状態のことです。血のめぐりが悪くなると、骨盤内が冷えて、子宮や卵巣へ栄養が行き渡らなくなります。生理痛や生理不順、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症を引き起こす原因にもなります。

「冷え」には、手足の冷えといった自覚できる冷えと、お腹やお尻、内臓の冷えのように自分では気づきにくい冷えの2種類があります。
未妊の方で特に問題となるのが、内臓の冷え、なかでも骨盤内の冷えです。骨盤内には子宮や卵巣といった女性にとって大切な臓器があります。

鍼灸治療によって、骨盤内を温め、これらの臓器が本来の働きを取り戻すためのお手伝いをします。

※将来赤ちゃんが欲しいなと漠然と望んでいる10~20代の女性の方へ

現在、日本では6組に1組のカップルが不妊症に悩み、そのうち何らかの不妊治療を受けている人は、50万人ほどだと言われています。

卵子や精子の老化は35才から始まる、と聞いたことはありませんか?男女ともに30才前後で結婚するのが一般的となっている現在、子どもを授かれる期間というのは、思っているよりも短いのかもしれません。

月経不順や生理痛、冷え性など放置していませんか?『健康な身体=妊娠しやすい身体』です。将来赤ちゃんが欲しいと望んでいるのであれば、ご自分の身体を大事にして、妊娠しやすい身体の土台づくりを始めましょう。

【体調を整えることが、結果として「妊娠」の可能性を高める】

未妊の方の目標は、「妊娠」することにありますが、妊娠するためには「妊娠しやすい身体づくり」が欠かせません。
鍼灸治療では、体調を整えることによって、妊娠しやすい土台づくりをしていきます。

具体的には、「よく眠れるようになった」「頭痛や肩こり、腰痛が軽減した」「冷えやむくみが改善した」「生理痛がなくなった」「お通じがよくなった」「疲れにくくなった」・・・

週に1回の鍼灸治療を約3ヶ月間つづけることで、多くの方がこのような体調の変化を実感することができます。
結果として、「妊娠」の可能性が高まるのです。

そして、「妊娠」が最終的なゴールではないことも知っておいてください。
赤ちゃんを授かったあと、赤ちゃんが居心地よく元気に育っていくためには、お母さんのお腹の中が温っかくて、血のめぐりがよくて、十分に栄養が行き渡っている必要があります。

健やかなマタニティライフ、安産、産後のさまざまなトラブルに対応しながらの育児を楽しむためにも、鍼灸治療で健康な身体づくりをしていきましょう!

不妊症の鍼灸治療

総合鍼灸と同じように、まずは脈・お腹・舌を診て、全身状態の改善を図ります。
未妊の特効穴として、下腹部への鍼、足首周りや太ももの内側のツボに対して、お灸や灸頭鍼を用いることもあります。
仙骨周囲のツボに対しても、鍼や灸頭鍼を用いて、骨盤内の血流の改善を図ります。

そのほか、肩こりや腰痛など、患者さんがお困りの症状に対しても鍼灸治療を行ないます。

通院間隔・時期

妊娠しやすい身体づくりのためには、週1回のペースで最低でも3ヶ月間の通院をおすすめします。

個人差はありますが、3ヶ月ほどで体調の変化を感じることができるでしょう。生理痛がなくなったり、月経周期が安定したり、基礎体温がきれいな二層性になったりします。

さらに体質が改善し、卵の質も良くなるためには、半年から7~8ヶ月かかるとも言われています。

もちろん数回の治療で授かる可能性もありますが、長い目でじっくりと続けていただくことで、妊娠の可能性が高くなるとお考えください。

ご自宅でのセルフ灸をおすすめします!

鍼にも血流をUPさせる力がありますが、お灸には血流促進にさらに温熱効果が加わります。
当院における治療では、冷え症状のある患者様には積極的にお灸を活用しています。
通院での定期的な治療に加えて、ご自宅でのセルフ灸をおすすめしています。当院では、安全なせんねん灸の使い方や、ツボの位置などを指導いたします。
誰でも簡単に使える『せんねん灸』で、冷えの改善はもちろん、自律神経やホルモンバランスも整えていきましょう!

>「不妊症の鍼灸治療費」はこちら